善と悪の戦い-43(3) ― 2021/02/10 21:09
19世紀の欧州ではまだ財政、税制、通貨、債券の健全なシステムが確立されておらず、仏革命以降も戦争が絶えなかった為、RC家は多くの国の債権を保有し続け、外交や内政までも掌握した。
19世紀半ばまでに、英、仏、独などの通貨発行権を実質的にコント
ロールしていった。
RC家はそれらの支配権だけでは満足せず、新大陸の米国へ目を向けた。
CティバンクとMルガン銀行を所有しているMルガン家を支援。米国の
支配権を握ろうと画策。
RF家、D家、M家はこれに抵抗したが、RC家の財力に抗うことが
できず、最終的には妥協せざるを得ず、間接的にRC家の支配下に
置かれることになった。
米国への巨大な投資により、欧州でのRC家の支配は僅かにゆるめられた。
鉄血宰相の意名を持つPロイセンのB首相は、普仏戦争で得られた
巨額の賠償金を利用して独銀行を設立し、RC家の支配から抜け出
そうとした。
一方Mルガン家を含む米国の4大家族も米国でのRC家の影響力を抑えようとしていた。
しかし残念ながら第一次世界大戦の発生により、欧米勢力は両方とも
大幅に弱体化し、RC家は再び大きな勝利を収めた。
第二次世界大戦後、欧州では金融の自主性が求められ、新たな財政体制と金融秩序が確立し、国債も政府が発行するようになり、欧米の銀行は株式の発行と上場を通じて資金を調達するようになったが、RC家は自己資金での開発にこだわったことで、世界の変化に追いつくことができなくなった。
その結果、200年も揺るがなかった第六帝国(欧州5大国に続く第六
帝国と呼ばれた)は衰退し始めた。
それでも依然としてRC家は世界の富の支配者だと言われる理由は、米中央銀行であるFアールビーの裏の支配者だと見られている(これは非公表)
1917年RC家をはじめとする金融寡頭が、ドル紙幣の事実上の製造
者であるFアールビーの買収に成功し、1944年にはBレトンWッズ
協定により、米ドルが世界唯一の決済通貨になったことで、彼らが発
行する紙幣が国際通貨になった。
RC家はワイン、アート、銀行という3つの伝統的な投資部門を握っていて、中印などの鉄道への投資にも手を伸ばしている。
現在RC家の投資銀行は世界のトップ10にランクインしていて、主な事業は企業の合併、買収、リストラ。それでも一族はメディア、ワイナリー、ホテル、ジュエリーなどの業界では依然としてトップを走っている。
誰もが耳にしたことがある、ダイヤモンドは永遠の輝き~は南アの
Dビアス社の宣伝で、世界のダイヤモンド生産の70%を占めている
が、RC家が投資している会社である。
天然資源への投資も好んでしている。世界の鉄鉱石取引の70%を占めるRTィント、Vァ―レ、BHPBリトンもRC家と密接に関係している。
また、NTイムズ、Eコノミスト、MクドナルドなどにもRCが関与している。
一族は保険会社も管理しており、Rエスエーという保険会社は現在欧州で30以上の保険会社を買収し、会社の市場価値は10億ドルを超える。
RC家は中国市場への関心も維持していて、清朝末期から清朝政府と取引があった。現在、香港、北京、上海にオフィスを構えている。
CャイナユニコムによるNットコムの240億米ドルの買収、中国本土で
「ネズミが像を飲み込む」と言われたKリによるVルボの18億ドルの
買収、中国化工による世界トップのPレリタイヤなどの90億ドルの
買収など、中国での多くの大規模な合併や買収にRCグループを見つ
けることができると言う。
さらにRCグループは、2007年からAリババと取引をしていて、
2014年にはAリババが米国に上場する為の独占的Fィナンシャ
ルアドバイザーもしていた。
RC家はその巨万の富とは裏腹に、一般人にはあまり知られていない。謎につつまれていて陰謀がつきものだが、あらゆる分野において世界的競合であるRC一族。
その動向は、メディアの限られた情報よりもはるかに大きいのではな
いか、と考えている人は多いかもしれない。
ちなみに、日本銀行も「政府機関ではない」とHPに記載している。民間に支配されていると言うことだ。誰に?
そして政府がよく使う「民営化」という言葉。
民営化とは、カネで買えるようにすること。即ちカネによる支配、と
いうことだ。大金持ちに支配権を渡すということであり、国を売り渡す
ということだ。
騙されないようにしないと、日本が日本でなくなる。