危険は警告されていた-8 ― 2022/01/18 22:06
今、日本で起きていること、世界で起きていること、その理不尽なことが起きている中に危険が潜んでいることを感じている人たちは少なくない。
なぜそんなことが起きているのか、どのようにして起きているのか。
一部知りつつ漠然と危険に感じていることを、何とずっと前に明瞭に警告
していた人がいた。
――― 続き ―――
1965年10月、ハンガリー共産党の高官が西側に亡命した。
彼はハンガリー国家保安庁の秘密警察で少佐の地位にいた。彼の
名はLズロ・Szボ。
数か月後、彼は合衆国上院軍事委員会議会のCアイエー小委員会による公聴会で証言した。
証言の中で、Lズロ・Szボは秘密警察で「偽情報の流布」を担当する
特別な部門の運営について説明した。
噓のような話だが、この偽情報部門は米国を標的にして、世界各地で利用できる噓を捏造し、宣伝するのが日常業務だった。
―――日本に関する偽情報、従軍慰安婦や南京虐殺もその類だ。
東ドイツでもそういう情報工作をしていたと、東ドイツ出身の女性が
語っていたのを思い出した。「ベルリンの壁の崩壊後、その資料が良か
らぬ者たちの手に渡った。彼らはこれから西側社会に合ったやり方で
使うだろう」と危険を指摘していた。
公聴会の中で、「NューズWィーク誌」1963年発刊の写真が2つ提示された。
見ての通り、1つ目の表紙はG-ルドWォーター上院議員、2つ目は
Kネディ大統領の写真だ。
これらの興味ある点は、米国内では一切販売されなかったということだ。完全なニセモノだからだ。
これらはハンガリーの偽情報部門の秘密印刷機で印刷され、反米プロ
パガンダ用の強力な武器として、欧州、アフリカ、アジア、中南米で
広く流布された。
これが「より良いイデオロギー」でしょうか?
まさか。
共産主義組織の活動の典型的な事例だ。
このことについて詳しく説明した後、Lズロ・Szボはこう証言した:
ハンガリー軍の偽情報を担当する特別部隊のトップであるGルヤス
少佐は、こう言った。
「偽情報用の話題には何らかの現実的な証拠がある方が望ましいが、
良いアイデアであれば、事実無根でもいい。
とりあえず送ってしまえ。アイデアが良ければ事実はどうでもいい。
とにかく送れ。
スタッフが真実味を持たせて、どこかの小さな新聞に掲載させる。
そしてその記事を配布し、至る所で再掲載してもらう。
それが真実でないとは誰も証明できない」
1943年、共産党本部から米国内の全共産主義者に向けて、次のような指令が出された:
妨害者たちが苛立ちを隠せなくなってきたら、段階を踏みながら、彼らに
対して「ファシスト」「ナチ」「反ユダヤ主義者」のレッテルを貼り、ファ
シストは容認しないという組織の威信を示し、彼らの信用を失墜させる。
我々に反対する人々を、そのような悪臭を放つ呼称と結び付けて、
大衆の心に植え付ける。
幾度となく繰り返せば、それはやがて大衆の心の中で「事実」となる。