種の保存を脅かす-12021/12/30 15:21


今や悪名高いDボス会議。2020年に演説したIスラエル人学者が、権力勢力が主導している方向の過程で起きるに違いない恐ろしい未来を危惧、それをH氏が紹介していた。


     まさに私たちが恐れている近い将来に起きること、そのあらましが以下の
     ようなものだ。


■テクノロジーによる破壊


     テクノロジーは、種々の形で人間社会や生命の定義を破壊する可能性
     がある。


1)それは「不要な人間というグループ(階級)」を生み出す。

     自動化によって、何百万もの仕事がまもなく失われる。

     新しい仕事も生まれるが、必要なスキルをすぐに習得できるのか。

     例えば、50歳のタクシー運転手が、すぐソフトウェア設計者になれるか。


しかもそれは1回だけでなく、仕事がなくなるたびに何度もやり直しをしなければならない。


自動化革命は通過点ではない、破壊の連鎖の始まりである。

     古い仕事は消え、新しい仕事が出現する。

     新しい仕事もすぐに変化し、消えていく。


かつて人間は搾取と闘ってきたが、21世紀は「不適合」との闘いになると言う。

 
     「不適合者」になることは、搾取されるよりずっとはるかに悪い。


     「不適合」との闘いに負けた人々は、政治・経済システムの観点から
     「不要な人間」という新階級に入れられる。


     「不要な人間階級」は、強大な力を持つエリートたちと大きな溝で隔て
     られる。


AI革命は、人々だけでなく、国家間にも未曽有の不平等をもたらす。


     すでにAIの軍拡競争の真っ只中にいて、米中がレースをリードし、殆ど
     の国ははるか後方にいる。


AIが一部のハイテク拠点に莫大な富をもたらして、他の国は破壊するか又はデータ植民地になる。


     例えば、繊維製品や自動車の生産コストが、メキシコよりもCA州の方
     が安くなったら、発展途上国の経済はどうなるか。


     ―――没落、不要人民奴隷化と抹消。。。


2)もうひとつの危険は、全ての人間を常時監視する「デジタル独裁」の台頭。

種の保存を脅かす-22021/12/30 22:41


-- 続き --


2)もうひとつの危険は、全ての人間を常時監視する「デジタル独裁」の台頭。

     充分なデータがあれば、その国に軍隊を派遣する必要はない。


21世紀の生命を定義する方程式は、下記のシンプルな方程式で表すことができる。

     B x C x D = AHH
  
        B  …………  Biological Knowledge
        C  …………  Computing Power
        D  …………  Data
        AHH ………   Ability to Hack Humans


     生体情報(B)とコンピュータ処理能力(C)とデータ(D)を掛け合わせ
     たものが、人間をハッキングする能力(AHH)に等しい。


つまり、充分な生体情報・コンピュータ処理能力・データがあれば、私の体や脳、人生までもハックすることができ、私が自分自身を理解する以上に、他人が私のことを理解することが可能ということ。


     私の性格、政治的見解、性的嗜好、精神的弱点、心の奥にある恐怖や
     希望も知ることが可能。


即ち、私が知っている以上に、あなたが私のことを知っている状態、そしてそれは誰に対してもそうできる。


     システムは、私たち以上に私たちを理解していて、人間の感情や決断を
     予測し、操作し、最終的に人間に代わって決断を下すことが可能。


間もなく一部の企業や政府は、全ての人々を組織的にハッキングできるようになるだろう。

     私たちは、「人間はもはや神秘的な魂ではない」という考えを受け入れ
     なければならない。

     「ハッキング可能な動物」それが私たち人間ということになる。