せめぎ合う東アジア2021/12/13 22:52


日本の周囲では、AUKUS、そして韓・豪などの核、原子力潜水艦の保有の広がり。

     その中にある日本はポッカリ空いた落とし穴。


「核に囲まれ、AUKUSができたことに危機感を持つはずの日本が、どこまでもノーテンキ」とM氏は危惧していた。


     「AUKUSはアングロサクソンの同盟。豪州まで下がるラインを作ると
     いうことであり、第一列島線上の日本、台湾、印度は戦場になることが
     見込まれていることに気づかなくては」


「その印度は、露と軍事同盟を結成した」とT氏は以下のように説明した。


     「印露は米露冷戦時代からずっと良好な関係を続けて来た。今回は28
     の協定を結んだが、注目すべきは、両国の軍隊が互いの基地や後方
     支援施設の使用を認める条項が含まれていること」

 
     「露が印へ輸出する兵器のターゲットは明らか。中共が以前に購入申
     し込みをしていたが、先に手に入れたのは印。中印国境に配備する」
     そして過去に中共へ売った兵器よりもはるかに上のものも印へ売った。


     極寒の地に適したライフルについて印はライセンス生産も見込んでいる
     そうだ。


「これにより、露は印を完全武装させた。その矛先は中共」とT氏。


     M氏は以前から言っていた。「露のPーチンは、NATOがどんどん東に
     広がってくるのを止めたいのです」


T氏によると「Pは軍をウクライナに集結させて、Bイデンを交渉に引き出す。そしてNATOが東へ広がるのを米国に阻止させている、それは外交力」と言う。


     「露は、独への新パイプラインを守り、NATOの東方拡大を止めただけ
     でなく、QUADの一員である印を軍事強化することで、米の印度太平洋
     戦略にも「薪」を提供した」


Pが言いたいことは、「私は何もウクライナを侵略したい訳ではない。東方への拡張をして欲しくないだけだ。私を敵と見ないで欲しい。私は印度太平洋であなた方を助けたではないか。だから私の些細な望みを聞いてくれてもいいだろう」だそうだ。


     「南シナ海にはインドネシアやベトナムと露の企業が共同で石油採掘
     をしている区域があり、Pーチンは中共の台湾進攻を支持しないとも
     宣言していて、Pなりの印度太平洋構想を描いている」


「台湾海峡と南シナ海への拡大で、現状打破を目論む中共。


     現状維持という難題を米国は空母で解決しようとしたが、Pは掘削プラット
     フォームの契約の紙切れで静かに解決した」


「Pーチンは来年のPキン冬季五輪に出席すると宣言している。KンぺーはPに2回も棍棒で殴られたのに、これであまり痛みを感じられなくなった。嫌な顔も出来ず、無理にでも歓迎の笑顔まで作らざるをえない。Pはうまくバランスを取っている」


Pは米中の2大強国の外で、露という無視できない第3極を作り出し、随時BイデンやKンぺーを呼び寄せられる地位も手に入れた。印・南シナ海での地政学的利益も得られ、誰も自分を抱き込めず、自分を怒らせるのが怖いという目的は殆ど達成している。


     「一方のアクセル踏みっぱなしで自分に酔いしれる総加速師を見て比
     べると何と言ったらいいのか」とT氏は苦笑した。

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