危険は警告されていた-42022/01/18 00:39


今、日本で起きていること、世界で起きていること、その理不尽なことが起きている中に危険が潜んでいることを感じている人たちは少なくない。


     なぜそんなことが起きているのか、どのようにして起きているのか。
     一部知りつつ漠然と危険に感じていることを、何とずっと前に明瞭に警告
     していた人がいた。


――― 続き ―――



私たちの敵についてきちんと理解する為に、マルクス主義は単なるイデオロギーで、共産主義とはイデオロギーの単体でないことを覚えておこう。


     共産主義とは「イデオロギー」と「組織」のことだ。


これは全ての基礎になることなので、もう一度繰り返す。


     共産主義とは「イデオロギー」と「組織」のことだ。


ではここで文献を見ていこう。


     このFルシチョフの本は「社会主義と共産主義」というタイトルで、英語
     で印刷され、モスクワで出版された。


158ページに彼はこう書いている。


     「偉大なるレーニンが創設し、鍛え上げた共産党は、同志が集結した
     強力な組織である。党がなかったら、我々は雑多な民衆の群れでしか
     なかっただろう」


        この「党がなかったら~~」という言葉を覚えておいてください。
        これは非常に重要な概念なので、後でまた説明しよう。


     「我々共産主義者はみな、偉大なMルクスレーニン主義の思想で結ば
     れている。我が党の強さと不屈の精神の源は、その思想的・組織的
     結束にある」


        繰り返しますが、共産主義は思想であり組織です。


Jョセフ・コーンフェンダーは、米国共産党の創立メンバーの一人だった。彼は1919年に入党し、モスクワで特別な訓練を受け、世界共産主義の大義の為に米国へ戻ってきた。


     その後、他の多くの人と同様に、彼も次第に、共産主義が唱える狡猾
     なウソを見抜き始めた。そして共産党から離脱し、熱心な反共産主義
     者になった。


1955年、コーンフェンダーはSFで演説をした。その講演の記録から、直接抜粋した部分を読んでみよう。


彼はこう言った:


     共産党の真の特徴は、その「理論」よりも「組織化されている」ことにあ
     る。


     彼らが適用しているのは「内側から国を征服する」という新しい戦争
     の概念であることを心に留めておいてください。


     ではどうやって内側から国を征服するのか。


     国内で活動する組織、つまり労働組合、農業団体、新聞社のギルド、
     教員組織、政治クラブ、政府機関などを「権力の中枢」とみなして攻略
     する。


     これらの組織全てをまとめたものを「権力の総合」と考える。


     共産党はこれらの組織の内部でグループを編成する。


     共産主義とまともに戦うには、彼らのやることを巻き戻さねばならない。
     ただ異議を唱えるだけでは対抗できない。


確かにその通りだ。


     ただ異議を唱えるだけ、つまり「共産主義反対」と声高に叫ぶだけでは、
     このような相手に対抗できない。

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