内乱中の米国(2) ― 2022/01/22 14:56
なぜならその方法で、経済、政治、文化の3つの局面で対抗することができる。
経済面では、左翼は強い州政府を作ろうとする。その為には多額の
資金が必要で、それが無いとDトロイトのように破産する可能性がある。
左翼政府は、中流層が離れることを恐れている。
それがわかるのは、去年、「CA州を離れた資産家は、CA州に継続
10年間税金を払い続けるべき」という案まで出されたくらいだ。
技術者を例に取ると、一人年間3~5万ドルの税金を払っている。
左翼政府にとっても良い収入源だ。
多くの保守団体は、基金を集める為にかなり努力して1万ドル集
めるのも容易でない。
左翼政府はその税金を使って、Bエルエムを支持したり、不法移民を
集めて投票させたりする。
そしてCA州の公共施設をメンテする為の資金は無くなる。
CA州にいて保守団体に寄付したくても、高い税金のプレッシャーで
そこまでできない。
それでもCA州に残って、左翼政府と闘うことを選ぶ人がいる。
逃げた保守派は残った保守派を裏切ったことになるかというと、そうではなく同じく闘っていることになる。
離れた人は、左翼政府の収入を年間3~5万ドル減らすことができる。
他州へ引っ越して同じ仕事に就いた場合、税金と物価の差があるので、
収入も比較的減少するが、総合的にみると、自分が使えるお金が増える。
その分を、子供の教育に使ったり、CA州に残って闘っている仲間を支援
したり、他の保守団体を支援したりすることができる。
つまり、左翼政府の収入を減らして、保守団体の活動資金を増やすこ
とができる。
政治面では、議会での発言に影響を与えることができる。
この変化は既に起きている。
CA州、NY州の人口が減少した為、議席数が一つずつ減らされる。
もしさらに人口が減少すれば、さらに減ることになり、彼らの政治への
直接的な打撃になる。
また、もしCA州の中流階級が転出して、貧困層と富裕層が残るなら、元々大きかった貧富の差がさらに大きくなる。
すると左翼政府が主張してきた平等、共同富裕などのスローガンは
意味がなくなり、彼らの政治的主張を信じる人が減る。
昨年末の報道によると、CA州の富裕層は自分が住んでいるエリアの銃器店に殺到して、自分を守るための銃を購入したそうだ。
彼らが住んでいる地域は富裕層のエリアで、これまで治安に問題がな
かったが、全体の治安の悪化と、昨年末から集団強盗事件が頻発した
からだ。
皮肉なことに、彼らの多くは左翼政府を支持して銃規制の厳格化を支持
してきた人たちだ。今になって、煩雑なルールをパスして銃を所持しなく
てはいけなくなった。
この状況が続くと、CA州の富裕層も徐々に左翼政府を支持しなくなり、左翼政府や左翼団体の収入が減る。