露が中共に平手打ち(2)2022/01/25 10:06


かねてから言っているが、Pーチンというのは本当に「ただ者」ではない。


    彼は、口先だけでなく、実際に行動する人間だ。


最近、印度はフィリピンに、印度の超音速巡航ミサイルを提供する契約を結んだ。


     これを知った中国側はかんかんに怒っているだろう。


このミサイルは、射程距離290キロという長い距離を誇り、フィリピン海軍が自国の排他的水域(EEZ)内の海洋権益を守るのに十分な能力を有する。


     中国の官製メディアですら、これを印度の切り札クラスの装備であること
     を認めている。


     これほど強力な装備を、中共と南シナ海で領有権争いが最も激しい国の
     一つであるフィリピンに売り渡すとなると、これは明らかにフィリピン
     の南シナ海での防衛向上と、必要時に中共に対抗できる手段を与えた
     ことになる。


さらに重要なポイントは、このミサイルが実はロシアと印度が共同開発したものであるという点だ。


     しかも重要技術は全てロシアのものなので、つまりロシアが了承しない
     限り、印度が単独でこれを米国の同盟国に売るという決断を下せない
     のではないかと思われる。


     という訳でPーチンは、南シナ海で実に黙々とやるべきことをやってい
     るのだ。


つまり、Pーチンは水面下で、欧米に協力して中共の拡張を封じ込めようとしているのだ。


     Pーチンと南シナ海で協力する国は、これで3か国目となる。


これは明らかに米中双方に対し、「我々は欧米と同様の重大な戦略的利益を共有している。だから、あなた方(欧米や中共)が私を敵に回す前に、先ずはこの点についてよく考えて欲しい」というシグナルを出しているのだ。

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