善と悪の戦い-45(1)2021/02/26 19:06


司法が崩壊した米国。


米国の連邦最高裁が選挙不正に関する訴訟を全て却下したことについて、T氏は「堕落した最高裁」と表現した。

     1月20日前には「選挙争議については態度を示さない」と言って審議
     を逃げ、後になったら「もう終わったことだから」だと。

     TX州が他州の選挙不正を訴えた時には、「あんたの州には関係な
     い」として却下したが、どこかの州に不正があれば、他州にとって1票
     の重みが変わってくるから、重大な事のはずでそれは常識。

     しかし最高裁は、「お前たちが信用するかどうかはどうでもいい、
     文句あるか?」と言っている。


つまり、最高裁は「窃盗事件や強盗事件は今後訴訟を起こす必要はない。なぜなら、物はもう既に奪われているのだから後の祭りだ。今になって訴訟を起こしても何の意味もない」と全世界に宣言したのと同じ。


それは馬鹿げている。裁判所の基本的機能は物事の善悪を裁決すること。

     或る人が今、自分のものが盗まれたと訴えたら、裁判官は「その盗
     まれたものは容疑者が既に使用している。多くの人はそれは彼(容
     疑者)のものだと思っている。従って訴える必要はない。以上」


「犯罪プロセスが終われば訴訟を起こす必要はない」と言っている。ならば、なぜあなたがた裁判官を必要とするのか。


     「誰かが人を殺しても、裁判官は「死んだ人を生き返らせることはでき
     ない。これ以上追及する意味はない」と言っているのか。


司法が存在する根本的意義は、起きた犯罪を罰するだけでなく、再発を防ぐことにある。

     PA州は、選挙日という期日を過ぎた郵送投票は無効だと法律で決め
     ているのに、州の最高裁は、選挙日より3日送れた郵送投票も有効と
     してカウントされるように勝手に規定を修正した。


修正する権限があるのは立法府、議会だけ。


しかし連邦最高裁は違反に目をつぶった。今後は各州の立法府以外の機関は自分たちの都合がいいように好き勝手に修正することができるということ。


つまりこれからは法規ではなく、力のある側が言ったことが法になる、ということだ。

     そしてPA州と言う先例があるから、罰せられる心配はない。


従って今回の連邦最高裁の判決は事実上米国の選挙法の基礎を完全に破壊した。


Tーマス判事はこの件で特別に自分の意見を公開した。

     「非立法当局者がなぜ選挙規則を作るという権限を持つのかという
     ことを解決し、次の選挙の前に良い仕事をする為の理想的な機会を
     提供してくれた」

     「なのにその機会を拒否することなどあり得ない」


あり得ない背後には2つの問題があることを物語っている。一つは、左派による最高裁へのイデオロギー浸透がまぎれもない事実であり、一部の保守系判事はニセ保守系であることが判明したこと。

     選挙法に抜け穴があるならそれを防がなければ、誰でも自由にルー
     ル変更できて世の中は大混乱になる。

     それなのに最高裁はこの基本的で常識的な理屈を無視した。唯一の
     合理的な説明として、訴訟を拒否したこれらの判事は意図的にその抜
     け穴を塞ぎたくないと言うこと。


なぜなら、彼らは次の選挙でTランプ氏がカムバックする可能性が高いとみて、抜け穴を放置しておけばT氏を止められる強力な武器になる。

    判事たちの判決はもはや憲法に基づいたものではなく、全くもって政治
    的ニーズに基づくものである。


彼らはT氏を止める必要があるので、たとえその判決が法律に違反しようが自分たちは正しいことをしていると考える。


彼らは自分たちが犯罪を犯したことにさえ気づかない。