Rゲート裁判経過(3) ― 2022/05/25 21:36
H氏によるその続き。
ウソをついていたのは、HラリーとSスマンだけではなかったようだ。
D-ラムが提出した文書によると、FBアイの上層部は現場の捜査官たちに対して、Sスマンから持ち込まれたでっちあげ情報を、司法省からのものだとウソをついていたことが、電子通信記録から明らかになった。
FBアイの幹部たちが、政治的な理由で、情報の本当の出どころを隠
さなければならないと認識していたことがわかる、とH氏。
それ故、現場の捜査官たちは当初、Tランプ財団とロシアのAルファ銀行
との間に秘密の通信経路があるという情報は、司法省から提供されたも
のだと認識していた。
SスマンからFBアイ上層部にでっちあげ情報の提供があったのは、2016年9月
19日。
その4日後の9月23日から、FBアイは本格的捜査を開始した。
電子通信記録によると、捜査官たちにこのように記載した。
「2016年9月19日頃、PA州にあるTランプ財団が所有するサーバー
に不自然な設定がみられたので、その詳細について司法省から照会を
求められた」
つまりFBアイは、司法省からの問い合わせに応じてT財団に対する調査
を開始する、という事実無根の内容をあえて文章に記載した。
即ちFBアイ上層部は、情報の出どころがSスマンであることを隠しただけでなく、事実とは異なる虚偽の操作開始書類を作成していた。
このことからFBアイ幹部が 「誰が情報を提供したのか、それがHラリ
ーの選挙活動とどういう繋がりがあるのかをよく知っていた」ことがわか
る、とH氏。
先日検察側の証人として、FBアイ捜査官Gイナーが証言した。
Gイナーは、FBアイ上層部と現場の捜査官の間にいる、中間管理職。
Gは情報の出どころがSスマンであることを知っていたが、上層部から
口止めされていた為、現場の捜査官たちには伝えなかった。
このように、情報の出どころを教えないことは、以前から日常的に行わ
れていて、このことを内部ではCローズHールドと呼んでいるようだ。
現場の捜査官たちはGイナー捜査官に対して、「情報の出どころがどこなのか知りたい、情報提供者にインタビューさせてほしい」と、再三リクエストしていたことが電子メールの記録からわかっている。
Gは「本部に伝えておく」と言っただけだった。
Gは、「情報提供者がSスマンであることは知っていたが、SがH陣営の
弁護士であることは知らなかった。知っていたら別の対応をしたかもしれ
ない」と保身の為の言い訳とも聞こえる証言をした。
このRゲートがでっちあげだと知っていた者は他にもいる。
当時の大統領Oバマも、この工作を認識していた可能性が極めて高い。
これは1年以上前のニュースだが、米国家情報庁は、O政権時代のCアイエー長官のBレナンの手書きメモを機密解除して議会に提出した。
これはBレナンが2016年夏に、Oバマに報告した時のもの。
Oバマと国家安全保障アドバイザー同席の下、WHで行われた会議の
内容を記録する為に、Bレナンが書き記したもののようだ。
この手書きメモにははっきりとこう書かれていた。
「ロシアの保安当局による干渉があったと主張することにより、DTランプ
を悪者にするという外交政策アドバイザーからの提案を、HラリーCが
承認した」